羊頭狗肉

 昨夜は友人とタイ料理屋に行った。行きつけの居酒屋(香港にもあるのよ)の隣にあり前回ふらっと入ったら安くておいしかったのでまた行こうということになった。

 結果から言うととてもがっかりした。先ず第一の問題はショウジョウバエがやたらと多かったこと。前に来たときにはこんなにいなかったぞ。

 更に問題は店員(香港人)がそれをまずいと思っている節がないことである。これだけ発生していると言うことは食物などの保管の仕方に問題があるということだろうに。

SARS騒ぎで香港人も衛生に気をつけるようなったと読売新聞衛星版に書いてあったぞ。

(僕はもちろん笑い飛ばしたがね。ちみちみ。予定調和っぽい原稿を書いちゃいかんよ。笑。教えてあげよう。見てないだろうけど。君の記事はそもそも君自身が”これだけSARSで経験すれば香港人も衛生に気をつけるだろう、あるいは気をつけねばならない"という君の観念からスタートしている。そしてその論理をサポートできそうな身近な事例を2、3持って来て全体を書いたのであってそれでは基本的に「脳内スキャン」にしかならない。)

 そのうち友人のビールグラスの中に一匹が漂着してしまった。店長とおぼしき人物を呼ぶ。(こやつも香港人)グラスを差し出し中を見せる。

 僕ら「なんでおまえさんのところはこんなにハエが多いんだ?1杯分弁償しろ」
 (もちろん本気で弁償して欲しいわけではない。出方を見たいということ。)
 店長「ハエがどう飛ぶかは俺のコントロール下にないし、ハエはどこにでもいるものだ。」
 僕ら「ぎゃふん。」

 それは確かにひとつの論理というものだろうね。しかしね。こういう経験をするとお客さんって二度と来ないんだよ、などということはわかっていただけないに違いない。だよね。わかってくれないよね。しくしく。

 お釈迦様は悲しそうに蓮池の周りをぶらぶらと、

 ・・・・・。じゃない。

 とにかく悲しい気持ちで勘定をすませた。実はもう一つ悲しかったことは味がまずくなっていたことだ。たった数週間前には美味しかったのに。考えられる結論はコックが替わったのだろうということ。しかもタイ人じゃなくて香港人じゃないかな?あのはずしかたは。羊頭を掲げて狗肉を売る、か。もはやそっちがスタンダードだな。

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 17日のMYヒットは無印良品再生紙単行本ノート。184枚250円だ。渋いぞ。久々にああでもないこうでもないとだらだらいろんな事を書いている。
 しばしPCを離れてみるときだ。