香港のレコード店やばいかな?

97年の頃にはKPSというかなり大きなCD販売、セルレンタルビデオLDのチェーンがあちこちにあってHMVもさん然と突入してきた。タワーレコードもあったし、新星堂だってあった。またある目抜き通りでは改装中の店舗にはっきりとヴァージンメガストアまもなくOPENと書いてあった。(*結局、権利をおさえただけだったのかすぐに撤回。その後、香港でVMSを見ることは無い。)

 そんなわけで当時まだまだ新譜も名盤も追っていた僕には香港のレコード店事情は望外にありがたいものだった。結構凝ったアーティストでも見つけることができたのだから。

 でもきちんといつだったかはおぼえてないけれど00年までにはKPSはつぶれてほんの数店舗がさえないブロックバスターズに変り(BBがさえないのではなくてそんなにさえないBBの展開をして意味あるの?っていう話だ。はは。)音楽は扱わない。新星堂ヤオハンの撤退と共になくなり(そんなに利用してなかったけどね)タワーレコードはいつの間にか消えた。

 残ったHMVはだんだんとアーティスト別の棚の数が減り、その面積は今でも1日毎に1・5%ずつ3枚で3000円のコーナーに侵食されている。こんなところは正しい音楽FANの行くところではない。だってこれってただの在庫投売りじゃないのって感じだし。

 などと思ってみたのだが、冷静に考えてみれば頭からそんなに洋楽のタイトルをきちっとそろえるべき需要などなかったのだと思う。さびしい話だ。

 しかしチャレンジがなければ何も始まらないではないかという反論はあって然るべきだろう。問題は彼らがチャレンジしている間音楽を愛し、消費するカスタマーが育たなかったということであろう。もともと海賊版文化でもあるし。

 一方いまや時代の隆盛かHMVではDVDに力を入れているのがわかる。かなり渋い映画のDVDも置いている。新作も到着も早いけれども値段は高い。早晩音楽CDと同じ運命をたどるのが目に見えるようだ。ここではそこには魚はいないのだ。教えてあげるからいくらかくれないかな?(笑)

************************

 14日のMYヒットはどうもクーラーあたりで風邪気味だったことが背中や腰の痛みに影響していたようだと判明したこと。風邪薬飲んだら痛みがかなり引いた。パテックスではやわらいだけれど引かなかったのに。