07−09 まだ音楽をメディア(CD)で買っている。
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CDが増えまくっている。音楽産業はただちに僕を表彰しに来たまえ。約1200枚ちゃんと買っている。しかもあなた方が未だに煮えきれない態度でいるオンラインでのデータ販売を利用したこともない。香港からではiTunesが利用できないということもあるけれど、考え方としては音楽はパッケージメディアで買うということに凝り固まっている。ジャケットがないと話しにならないとかを言う以前に実在する何かが欲しいということから来ているのだと思う。


でも、この考え方は古い。違法ダウンロードが新しいと言うことではなく、情報をメディアという形で個人が保存しておくこと、そのものがどんどん古くなってきている。やはり趨勢としてはどこかにあるアーカイブをオンデマンドで引き出してこれるということだと思うし、これからは実在する何かがなくてもそれに執着するヒトもどんどん少なくなるだろう。文字も音楽も映像も。(書籍はどうなんだろ。コミックは既にその傾向があるね)


そうすると、所有をする=うれしい、そのうれしさを誰にともなく見せびらかすような気持ち、も無くなってくるわけだな。これは大変だ。僕は君の家に遊びに行くのだが、けっ、つまらんバンド買いやがって、とか、おおっ!だれだれの本全部持ってんだ!みたいな落胆や驚きがない。子供は子供で親父って難しい本読んでるなーというようなことも感じなくなるかもしれない。そこから始まる交友や親子関係だってあるはずだ。(あってほしい)


一方、家の中はきれいになります。知的所有物はとにかく場所を取る。それが今やハードディスク(家ではなくて外のもかもしれない)に全部収納されちゃってる。モノを捨てて部屋をすっきりさせれば、頭の中もすっきりするそうなので、いいことばかりかもしれない。


しかし、実体がないのに所有している気になるのかどうか。というようなことに悩む人々は本当にロイヤリティが高いよな。やっぱ表彰ものだ。もっとも業界の人たち自身が最早パッケージが売れるなんて思ってないんだろうから駄目か。とすればこのまま絶滅種で行くのか、どこかで転向(なんか古い)するかだなー。